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cat は conCATinate (連結する) で猫ではありません


cat コマンドはファイルの内容を標準出力に出力します。また複数のファイルを連結して出力します。
catとはconcatinate(ファイルを連結する)の略です。
ファイルの最下行から逆方向に表示する tacコマンドがあります。

cat コマンド例

cat -n file1 :file1を、すべての行に番号をつけて表示する
cat -s file2 :file2を、連続する空白行はまとめて表示する
cat file3 file4 :file3とfile4を連続して表示する
cat file5 file6 >file7 :ile5とfile6を結合してfile7として出力する

cat のヘルプ (manから)

名前
cat - ファイルを連結して出力する

書式
cat [-benstuvABET] [--binary] [--number] [--number-nonblank]
[--show-all] [--show-ends] [--show-nonprinting] [--show-tabs]
[--squeeze-blank] [FILE...]

cat [--help] [--version]

説明
cat は指定したファイルそれぞれの内容を標準出力へ書き出す。 FILE が一つも与えられないと標準入力から読み込む。また FILE が ‘-’ だった場合には、そのファイルには標準入力が用いられる。

オプション
-b, --number-nonblank
 空白でない行に番号を付ける。初めの行を1行目とする。

-e ‘-vE’ と同じ。

-n, --number
 すべての行に番号を付ける。初めの行を 1行目とする。

-s, --squeeze-blank
 連続した空白行を、1つの空白行にまとめる。

-t ‘-vT’ と同じ。

-u 何もしない。 Unix との互換性のために存在する。

-v, --show-nonprinting
 <LFD> と <TAB> とを除く制御文字を ‘^’ 表記を使って表示する。高位ビットがセットされている文字は、前に ‘M-’ を置いて表わす。

-A, --show-all
 ‘-vET’ と同じ。

-B, --binary
 DOS プラットフォームのみ。ファイルの読み書きをバイナリモードで行う。バイナリ/テキストモードについては以下の記述を参照のこと。

-E, --show-ends
 各行の最後に ‘$’ を表示する。

-T, --show-tabs
 <TAB> 文字を ‘^I’ と表示する。

--help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。

--version
 標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

DOS の テキスト/バイナリ モード
cat はデフォルトではテキストモードを用い、標準出力がファイルまたはパイプにリダイレクトされたときにはバイナリモードを用いる。この振舞いはオ プシ ョンによって変更でき、 --binary や --show-nonprinting を指定すればバイナリモードに、 --number-blank や --show-ends や --number を指定すればテキストモードになる。

テキストモードでは文字変換が行われる (例えば <CR> を <CR><LF> へ、など)。したがって cat を使ったファイルコピーには適さない。オリジナルの内容を保存しないからである。

注意
プログラムのバグについては bug-textutils@gnu.org に報告してください。
man ページは Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が作成しました。


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