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スケジュール優先度を変更してプログラムを実行する niceコマンド


CPU を使うtar コマンドなどを使う場合、プロセスのスケジューリング優先順位を低くするとサーバが安定します。

01 12 * * * root nice -n 19 tarbackup.sh

nice コマンド

名前
nice - スケジュール優先度を変更してプログラムを実行する

書式
nice [-n adjustment] [-adjustment] [--adjustment=adjustment] [command
[arg...]]

nice [--help] [--version]

説明
引数なしで実行すると、 nice は自身が継承したスケジューリング優先度を表示 する。それ以外の場合には、 nice はスケジューリング優先度を調整してから与えられた command を実行する。

adjustment が与えられなかった場合には、 command の優先度は 10 増加される。 nice によって調整できる優先度の範囲は -20 (優先度最高) から 19 (先度最低) までである。負の adjustment を与えるには適切な特権 (通常はスーパーユーザー権限) が必要である。

ほとんどのシェルには同名の組み込みコマンドがあるので、単に ‘nice’ として実行すると、ここで記述されたものとは異なった機能のものが実行される だろう。

オプション
-n adjustment, -adjustment, --adjustment=adjustment
command の優先度に加える値を、 10 ではなく adjustment にする。

--help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。

--version
標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

参考URL

Linux の nice / renice コマンドを覚えた


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